平素より斎藤ホテル公式ウェブサイトをご利用いただき、誠にありがとうございます。
10月14日(火)11:00より行っておりました臨時メンテナンス作業は完了いたしました。
ご協力いただきまして誠にありがとうございました。
引き続き斎藤ホテルをどうぞよろしくお願いいたします。
平素より斎藤ホテル公式ウェブサイトをご利用いただき、誠にありがとうございます。
10月14日(火)11:00より行っておりました臨時メンテナンス作業は完了いたしました。
ご協力いただきまして誠にありがとうございました。
引き続き斎藤ホテルをどうぞよろしくお願いいたします。
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誠に勝手ながら、本日下記時間にて臨時メンテナンス作業を実施いたします。
この間、宿泊検索画面が表示されにくくなります。何卒ご容赦いただきますようお願いいたします。
【メンテナンス実施日時】
25年10月14日(火)11:00 ~ 未定
※作業状況により、時間が前後する場合がございます。
※メンテナンス中は、宿泊検索画面が表示されにくくなります。
お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
【お問い合わせ・ご予約】
■ お電話:0268-44-2211(受付時間:9:00~18:30)
■その他の予約サイト(例:楽天トラベル、じゃらんなど)は引き続きご利用可能です。
ご利用のお客様には急なお知らせとなり、ご不便・ご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。
何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

先代である父が現在の建物をたてるときに、お客様の健康づくりのためにはしっかりとした設備が必要という考えから、本格的な25mの温泉プールを作ることを決めました。プールを備えるホテルは数多いけど、年間を通して利用できる屋内の本格的な温泉プールは国内ではほとんど聞いたことがありません。
この建物の建設を計画したころはバブルの絶頂期でした。プールは維持費がかかり直接の収益を生みません。そのためお金を貸しだす銀行は、プールをやめて大きな宴会場をつくる計画に変更するようにアドバイスをしていたようです。大きな宴会場はホテルにとって一番の収益源。効率のよい設備投資という観点からすると、もっともなアドバイスでした。
しかし、父はそれに断固として反対。銀行のアドバイスにもかかわらず、なかば強引にプールを建設しました。それは、「お客様の健康づくりのお手伝いをしたい」という想いが強かったためだと聞いています。

プール建設には、もう一つ懸念がありました。それは、プールを利用するのは若者が中心で、斎藤ホテルの顧客である多くの高齢者の方は水着を着てプールを利用するわけがないという当時の常識でした。今では考えられないけれど、プールは若者や子供が利用するものであるとい考え方が一般的だったのです。
ところが、その当時、鹿教湯温泉の「健康の里づくり」アドバイザーだった東京大学の宮下充正教授は違う考えをお持ちでした。
「将来日本は超高齢化社会を迎える。そのときに一番必要なのは高齢者が健康でいること。そのためには運動が欠かせない。ひざや腰に持病を抱えている高齢者が運動するにはプールが最適であり、高齢者が当たり前のようにプールを使う時代が必ず来る」。
さらに教授からは「プールは泳ぐだけのものではない。水中を歩くことは非常に有用な運動効果をもたらす」という知見もいただき、力強い後押しを得ました。
そういった経緯で、心配する銀行の反対を押し切って建設したのが、泳ぐことも歩くこともできる現在の斎藤ホテルの25m温泉プールです。
宮下教授が予見したとおり、今では老若男女問わず思い思いに温泉プールを楽しむお客様の姿を見ることができます。プールの中で歩いたり、エアロビクスをしたり、浮力を利用してリラクゼーションをしたり。もちろん、本格的に泳いてトレーニングする方もいらっしゃいます。高齢の方や身体の不自由な方でも、楽しんでプールを利用している姿をみると、この温泉プールがあって本当によかったと思います。

「ちょっと疲れたな~」と思いながら斎藤ホテルに宿泊されるとき、ゆっくり休むことも必要ですが、少しだけ頑張って、15分だけでもプールで歩いたり泳いだりすることを強くお勧めします。
なぜなら、現代人の疲れはストレスなどにより精神的に緊張して身体がこわばっていることが原因の場合が多く、少しの運動で血流がよくなり、かえって疲れがとれるケースが多いからです。これは「積極的休養」ともいわれています。
温泉100%のプールは、言い換えれば「巨大なお風呂」。それも、温かいお湯の中で動きまわる楽しさを味わえるお風呂です。通年で31℃に保たれ、冬は温かく、夏はヒヤッとしない程度の体に優しい温度なのも温泉100%プールの魅力です。
宿泊のお客様は無料でお使いいただけます。水着は貸し出し(有料)もしていますので、水着をお持ちでない場合はお声がけください。せっかく温泉に来たのだから、普通のお風呂だけで楽しむだけではもったいない。お客様に健康になってほしいとの強い願いから建設された25mの温泉プールを、ぜひとも利用してみてください。

「Restaurant溪」をオープンして3年が経ちました。多くのお客様に足を運んでいただいており、感謝の念に堪えません。そのRestaurant溪について、みなさまから頂戴する質問でいちばん多いのは「シェフはどなたですか?」というものです。

笹川高人シェフ

斎藤隆弘シェフ
Restaurant溪のシェフは笹川高人(64歳)と斎藤隆弘(40歳)の2名です。
笹川は斎藤ホテルがオープンした時から厨房のリーダーを務め、現在のような斎藤ホテルのブッフェ・レストランを創ってきた人物です。新潟県と長野県の県境に位置する妙高の出身で、旅館業を営む家庭で育ちました。社会人になって洋食の料理人として研鑽を積み、斎藤ホテルに入社。現在は和・洋・中華すべての料理をこなしながら料理長として活躍しています。
当ホテルは連泊される方が珍しくないので、お客様を飽きさせないためにメニューが毎日変わります。数多くのメニューを考案し、仕入れ、調理をしていくという、さまざまな要素が絡みあう複雑な過程を回していくには、かなりの経験が必要になります。そういった日々の業務に加え、後輩の育成も大事な仕事です。並大抵の人では務まりません。品質に厳しく、頑固で、それでいて思いやりとリーダシップを持った、絵にかいたような職人さんが笹川です。
斎藤は、斎藤ホテルに入社して笹川のもとで修業を重ねてきました(私と同じ姓ですが親戚ではありません) 。地元で生まれ、地元で育った生粋の“鹿教湯人” の斎藤は、地元の食文化をそのまま背負ってきた調理人です。穏やかでいながらチャレンジ精神が旺盛で、新しい料理づくりに対する意欲には目をみはります。地元の人的ネットワークがあり、野菜の生産者や食材の情報をいち早く仕入れて、メニューに反映するセンスの持ち主でもあります。

Restaurant溪のようなレストランは、ある程度修業を積んだ名のあるシェフを召喚し、そのシェフを中心として構成するのが定石です。
笹川と斎藤は、技術力はあるものの名のあるレストランで修業してきたわけではありません。なので、サービスや企画担当を含めたチーム全体で戦うことにしました。斎藤ホテルの経営理念である「もんじゅ」の考え方です。もんじゅ、すなわち文殊は智慧をつかさどる菩薩。鹿教湯温泉にある文殊堂にちなんでいます。地域の文化を大切にするとともに、智慧を出し合って世の中の幸せを形作っていくという考え方です。
都内のレストランと戦うためには、自分たちの強みをしっかりと認識して、それを武器としてチーム力を高めていくのが私たちにできること――そう心を定めました。
強みはなんといっても「信州に居ること」。すなわち食材の生産者にいちばん近い存在であるということです。食材をすぐに入手できるだけでなく、生産者の声や情報もいち早くキャッチできます。
たとえばRestaurant溪のこだわりのひとつである「ジャスト・イン・タイム」。朝どれの野菜をその日に提供することをモットーにしています。都内の三ツ星レストランでもなかなか実現が大変なことですが、ここではわりと簡単にできます。
そして、そういった情報を集めるには、生産者や卸などとの日頃のネットワークやコミュニケーションが大切で、その点は地元で生活する者の大きな強みとなります。

試食会の様子。真剣勝負にピリッとした空気が流れる。
笹川と斎藤は、既存店での経験こそ少ないものの、毎日変化するブッフェで鍛えられているので、こだわりなく柔軟にメニューを考えることができます。しかし、コース料理のメニュー開発の経験はいかんせん少ない。
そこで、外部の力を借りることとしました。都内の開発チームにお願いして1年間、徹底してメニューを研究してきました。県内で食材を探して吟味し、調理してコースとして組み立てていく。そして、定期的に開発チームで試食をして方向性を確認していく。この繰り返しです。
素材が良いのは当たり前。調理でその価値をいかに高めていくか? 盛り付けはミリ単位で修正。器を吟味し、体験の要素を付加していく。当然、ワインとの相性も確認していきます。
この試食会は、斎藤ホテルとしては珍しく、ヒリヒリとした緊張感のなかで進められました。試食チームには若手もいます。ベテランの笹川や斎藤の料理に意見をすることはなかなか勇気がいることですが、めげずにバチバチと料理の感想や意見をぶつけます。外部アドバイザーからも遠慮のない意見が出て、本当に火花が散っているようでした。緊張感で胃がキリキリするような場です。

お客様に出して大丈夫だと心の底から確信したのは、ぎりぎり最後の試食会でした。それまで試行錯誤を繰り返したものの完成にほど遠く、もう本当にどうなることかと思い悩みました。皆で「これはいける‼」と確信したとき、それまでの道のりの険しさ、果てしなさが思い出され、チーム全体で感極まってしまうシーンもありました。料理の内容、構成、味、ワインとの相性など、これ以上のもなはないと自信が持てる仕上がりで、開業を迎えることとなりました。
オープン3年目の現在も、笹川・斎藤の創意工夫により、さらに信州を楽しんでもらえるようなメニューに磨きがかかっています。Restaurant溪でお食事をされたら、厨房をそっと覗いてみてください。2人のシェフが心を込めて料理している姿が見られると思います。