
知りたいことはいつもすぐそばに
皆さんこんにちは。西澤です。
5月のあくる日、ふと思い立ってワイナリーへブドウの木を植えに行きました。
近頃話題になっている「子供に携帯ゲーム機を買い与えていないと、友達と遊ぶときに仲間に入れない」問題。自分の時はどうだったかなと思い出していたのがきっかけでした。
自分が子供の頃はちょうどモンスターを捕まえてバトルする某ゲームが大人気の頃。よく遊びに行く友達の家にも様々な本やマンガ、ゲームが置いてあったのですが、友達のほうから「本はいいから遊びに行こう!」と外に連れ出され、山や畑や広場に遊びに行っていました。
田舎あるあるかと思いますが自宅の裏にある山や畑が私有地ということもあり、そこでよく遊んでいました。自然に恵まれた環境だったなと思う一方で結構危ない遊び方もしていたなとも思います・・・
住んでいた地域は友達も含め親族が農業をしている子供も多く、私の実家も祖父母の代まではリンゴ農家をやっていました。ときどき少しお手伝いをしていたので、長野県民らしくすこーしだけリンゴについての知識があるのですが、ふと「ブドウのことについてはよく知らないな…」と思ったのです。
せっかく近くに椀子ヴィンヤードもあるし、何かイベントごと無いかなと調べてみたところ、定植体験があるとのお知らせを見つけたので参加を申し込んでみました。
鹿教湯温泉から車で30分くらいの場所にあるシャトーメルシャン椀子ワイナリー。ヴィンヤードが併設され、その広さは東京ドーム約6個分、8種類のブドウが栽培されています。航空写真のピンクの部分がショップなどが併設されているワイナリー、緑で囲まれた部分がブドウ畑です。建物の大きさ比べるとその広さが分かるかと思います。
この畑の一角で苗木の定植作業を行いました。
この日は雨が降りそうな曇り空、作業をするには涼しく丁度いい気候でした。
今回の苗木定植では今までシャルドネの畑だった場所にプティヴェルド(PV)という品種へ植え替えるとのこと。赤ワイン用のブドウ品種で椀子ワイナリーではオムニスにもブレンドされているそうです。
こちらが苗木です。下の太くまっすぐな部分は病気に強い品種の木、上の曲がっているのが接ぎ木したPVの苗木です。こちらを今回植えていきました。
ブドウ畑は割と傾斜。ここを往復しながら作業を進めていきます。
土に肥料を混ぜて、支柱の手前に植えて土をかける。植え終わったら麻ひもで苗と支柱を結び、成長していくときに支柱に添うように誘導します。この辺りの土は粘土質なのか歩くだけでけっこう固まる土で、穴を掘ったり土をかけたりするのがなかなか大変でした。
今回は参加者14~5名で作業を進め、350本の苗木を植えました。植えた苗木からブドウが収穫できるようになるには3~4年、そこからワインを仕込んで熟成に2~3年。つまり世の中に出回るには最低5~6年はかかるとのこと。定植体験のみの予定だったのですが、思っていたより作業がはかどったそうで、お隣のシャルドネの芽かきも少し体験することができました。
お昼はワイナリーで用意してくださったお弁当をヴィンヤードを眺めながら休憩。本来はテイスティングもついているのですが、私はアルコールがほとんど飲めないので代わりにノンアルコールのスパークリングワインを頂きながらピクニック気分です。
見渡す限りのブドウ畑は少し新芽も出始めてとても気持ちがよかったです。
視界の端で何か動いたと思いきやニホンカナヘビが。この土地ならではですね。この後も何匹か見ることができました。
まだ今は枝にしか見えない苗木ですが、これからの成長が楽しみです。また様子を見に出かけてみたいと思います。